ジャズ暦も長くなってくると、いわゆる『名盤』というものが買いにくくなってきます。
中でも、ジャズをかじった人なら誰でも知っているような、いわゆる『名盤中の名盤』クラスになってくると、もういけません。レコード屋で手に取ることすらためらってしまいます。
自分では、一端のジャズ通になったつもりでいるため、今さらそんなベーシックなアルバムに興味を示すことすら恥ずかしいと思ってしまうのです。つまらない虚栄心だとは解っているのですが、どうしても直せません。
そのせいで、『モーニン』などはとうとう買いそびれてしまいました。タイトルチューン以外は未だに聴いた事がありません。
これからジャズを聴き始めようと考えている方、初心者の内に買っておいたほうが無難なアルバムを何枚か挙げておきます。買っても損のないものばかりです。参考にしていただければ光栄です。
(『モーニン』は除外します。全曲聞いていないので、買って損がないかどうかの判断できず。)
『Somethin Else』/Cannonball Adderley (Blue Note)
※抑え気味のキャノンボールのプレイがすばらしい。マイルスへの遠慮か?
『枯葉』でのハンク・ジョーンズのソロも最高!
『Saxophone Colossus』/Sonny Rollins (Prestige)
※『セント・トーマス』につきる。文句なし!ロリンズはプレイも一流だが
作曲のセンスもな相当なものだ。
『Cool Struttin'』/Sonny Clark (Blue Note)
※捨て曲なし。日本人好みのプレイスタイル。ブルースが上手い。
『The Scene Changes』/Bud Powell (Blue Note)
※プレイに往年の切れ味はないが、印象には残る作品。プレイ中に発する
唸り声(?)も聞き逃すな。
『Kind of Blue』/Miles Davis (CBS)
※モード手法を全面的に取り入れた作品。小難しい音楽理論は抜きにしても...
かっこいい作品。個人的にはコード進行重視のハードバップの方が好きでは
ある。これ以降のマイルスは嫌い...

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