「『Movin' and Groovin'』(Bluenote:4028)/Horace Parlan」
愛聴盤(JAZZ)
ピアノトリオ物が続きます。今回はホレス・パーラン行ってみましょう。
残念なことですが、今まで紹介してきたピアニスト達に比べて、ホレス・パーランの日本における認知度は著しく低いと言わざるを得ません。
その原因はどこにあるのか?やっぱり、彼の「黒さ」、「アーシー」な部分が必要以上に強調されすぎているため、純粋なハード・バップが好きな人達に敬遠されているのではなでしょうか。いわゆる、「聴かず嫌い」というやつだと思います。
確かに、彼のプレイは「黒い」です。黒いですが、ノリと黒さだけを売りにしている二流どころのR&Bピアニストと混同してもらっては困ります。
まぁ、騙されたと思って聴いてみてくださいよ。
A面1曲目の「C Jam Blues」。ジャズピアノが好きな人ならお分かりですよね。
そう、レッド・ガーランドの最高傑作『Groovy』のA面1曲目と同じ曲ですね。
『Groovy』をお持ちの方は、是非、聴き比べてみてください。
私はホレス・パーランの方が全然格好いいと思うのですが...どうでしょう?
彼は、少年時代に患った小児麻痺が原因で、右手が不自由です。そのハンデを克服するために編み出したと思われる、左手でリードしていく面白い(と言ったら失礼か...)非常に個性的なプレイスタイルを身に付けています。
この弾き方にいったんはまると、病み付きになること請け合いです。
日本でも、もっと正当な評価をされるべきピアニストの一人であることは確かです。
『Groovy』(Prestige)/Red Garland

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