Dear Friend,Gentle Heart
命よりマナー  手話

手話講習会。

手話の講師は、手話が見やすいようにずっと立ったまま、
動き通し、特に、難聴者が多いこの講習会では、
大声での講義が必要とされる。
助手になって初めて、講師は本当に重労働だと身にしみて
感じている。

「先生、勉強中に水を飲んでいただけませんか?」
講習がはねてから、講師と入った蕎麦屋で頼んでみた。
講師は、団塊の世代、身体が心配だ。

しかし、講師は「マナーに反するから」とにべもない。
講師が水を飲むのは、マナーに反するだろうか。
演壇に水が置いてある光景は、至極普通だと思うのだが。

そこへ偶然、別のクラスの助手コンビが入ってきた。
そしてまたまた偶然に、そのうちのひとりが、
「最近の生徒は、勉強中にペットボトルを出して飲んでいて、
 感じが悪い」と話し始めたものだから、講師も同調して、
意気盛んとなった。

炎天下でなくとも熱中症は起こる、冷房中の乾燥の危険、
これはもう常識だと思っていたが。
中高年には、水不足は脳梗塞のもと、知らないわけはない。
なのに、水を飲むのは、そんなに失礼でしょうかと反論する。
もうひとりは静観を決め込んでいるので、ごろ寝は劣勢だ。

「だってあなた、中学のとき授業中に水を飲んだ?
 高校のときはどう?」

大先輩ふたりがかりの猛攻に、ごろ寝は負けた。

でも、私たちが教えている人たちは子供じゃない。
りっぱな大人、どころか、独り暮らしの老人や、老親子供を
抱えて生活に奮闘している中高年の人たちが多い。
中には病気を抱えながら、通ってくる人もいる。

論客、助手Aさんの病気にも水は必要なはず。
1杯の水が、命を取り留める。
あのとき水を飲んでおけば・・・・・。
生まじめが、そんな不幸を呼び込まないように祈る。

ま、ごろ寝はこれからも講師の目を掠めて、しっかり
水分は取るつもりでいる。
倒れては、テニスができなくなる。





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