Dear Friend,Gentle Heart
亡霊  事件あれこれ

初めてのテニス合宿の夜。
あいつの亡霊が、出た。

目覚めて、朝方まで眠れず、
暗闇のなかでぼそぼそと・・・・・
やりきれない気持ちをつぶやいていた。

あいつが、新興宗教の信者だった!
そう知らされて、ショックとあほらしさと、そして
よくわからない恐怖に、おののいていた。

「そんなふうに人を馬鹿にしてはいけない」と、
いくら説得しても、
そう、まるで鶴のように首を伸ばして、
なにもかも雲上から見下すようにして・・・、
頑として、耳を傾けようとしなかったあいつ。

自分の頭で考えるのはやめ、
マニュアルどおりに行動する道を選んで、
いわく「いままでずっとうまくやってきた」
ってわけか。

ネットで見てみると、その宗教は、いかにもあいつ好みの
なかなか美男の芸術家が主催している団体だった。
まだ、歴史も浅く、規模もあまり大きくないが、活動は活発、
発展途上?と見た。

秘儀?は、もちろん会員にのみ明かされ、
「合格」すれば、
「神」と直接交歓できる特別の人ととなる。
しかし、そういう意味で「特別」だからといって、
ほかの人よりえらいわけじゃないだろう。
この宗教がそう教えているのなら、まさに邪教だが。

ふと、先日読んだ「うぶめの夏」を思い出した。
これらの人の心の扉を開け、呪いを解くには、
その専用の言葉でしか、できないのだ。

生まれつきの障害で、いじめに会う人はとても多い。
特に子供は、平気で人を毛嫌いするものだ。
見た目も美しく、頭も良いおまえにとって、この障害は、
おいらには想像もできないストレスだっただろう。
その宗教が、25歳のおまえをやっと「救って」くれたわけかい。

こんなことを、いまさら言っても始まらない。
しかし、
もし、そんな宗教と出会う前に、出会っていたら・・・・・
私は、「言葉」なんかで、お前を救わない。

私は、友達の心で、お前を勇気づける。
私は、本当に楽しいことで、お前を笑わせる。

私は、そうしたかったよ。
いや、ずっとそうしてきたつもりだ。
私だけじゃなく、おまえのことを好きだったみんなも。
お前をほんとうに好きだったから。
だけど、お前には、私たちの言葉は、
端っから通じていなかったんだ。

おまえは、「自らを特別」としていたんだもんな。

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