これは「野性の証明」「人間の証明」と同じ佐藤純弥監督作品です。
「野性の証明」が1978年の作品。「人間の証明」は前の年1977年作です。
で、この「最後の特攻隊」はもっと前の1970年の作品。
私が中学生の時の作品です。
このDVDを見つけたとき、迷わずに購入しました。これは想い出の映画なのです。
私の両親は映画が好きでね〜。小さい頃からよくいろんな映画を観に連れて行ってくれていました。
小さい頃はディズニー映画。
文学作品や社会派の映画なども観せてくれました。
今の私の映画好きは、絶対に両親の趣味が影響していると思うのです。笑
そんな私が最後に父と二人で観たのがこの映画。
実際に予科練生として、少年飛行兵として、もしかしたら特攻隊として空に散ったかもしれない父でした。よく無事に戻ってきてくれました。でないと、私はこの世の存在しないぞ〜!(汗)
中学生のREIKOが観た「最後の特攻隊」は強烈でしたよ。
全編白黒。そして最後の夕日(暁と書いてあるけど、私には夕日に見えた)のシーンだけがからーで描かれていて、それがとても鮮明に記憶に残っていたのです。
若き健さんと鶴田浩二さん。決して美談としては描かれていない、反戦映画です。リアルなだけに、むごさが伝わってきます。
父は1つの記録として、私に伝えたおきたかったのでしょう。
そう、語り継ぐことは大切だと、REIKOは思います。忘れてはいけないことです。
このDVDが手に入って、今は一人暮らしをしている父に言いました。
「父さん、懐かしい映画、憶えてる?それが手に入ったから、今度一緒に観ようよ。うちの大きなスクリーンで、観ようね。」
電話の向こうで、「おお、観よう。ありがとう」と年老いた父がほほえむ姿が目に浮かんだ。
時間を作って、大好きな父と一緒に観たいな。あの頃のようにね。

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