★そもそも鬼滅ってなんなのさ?
原作は少年ジャンプに掲載されていた週刊漫画で
2016年から連載が始まり、2020年5月で完結したマンガが原作である
単行本は22巻まで刊行され、最終巻はまだ発売されていない状況。
2019年4月から9月にかけてTOKYOMXテレビなどの地方TV局にて
深夜アニメとして放送されていた。
アニメのストーリーは原作本の1巻から7巻に相当する内容で
現在大ヒットしている映画は原作の7巻8巻の内容になっている。
原作はすでに終了しているお話で
単行本も累計1億冊を突破しているジャンプの看板マンガであることは間違いない
しかしグロ描写があるためか、少年ジャンプ作品としては
アニメ化されても地方局の深夜枠であるなどと
ドラゴンボールやワンピースといった王道ジャンプマンガに比べると
サブカル要素が強めのスマッシュヒット作品という印象が昨年までは強かった
(同じジャンプで言うならジョジョの奇妙な冒険に近い感じ)
正直な話、この状況だけなら小学生たちを巻き込んでの大ヒットになるとは
誰も予想できなくても無理はないと思う。
映画の製作陣も、サブカル人気でそれなりに人が入ったらいいなあ〜
レベルの思惑だったに違いない。
それがどうして小学生、とりわけジャンプには縁がなさそうな
女子小学生にヒットしたかは、前回述べたコロナ禍による
ステイホーム需要と密接な関りがある。
★すでに成熟したコンテンツだったのが大きい
今年のコロナ騒ぎが凄かったGW前後に、原作は終了している
すでにアニメも終了しており、普通なら終わった作品であったはずだ。
ところがステイホームで姉や兄を持つ小学生が原作本を読み
「面白いマンガがあるんだよ!」と小さく話題になる。
グロ描写のある鬼滅は決して子供向けとは言えない内容だったはずだのだが
元々、中高生には一定の人気を得ていた本作は
二次創作がネットであふれていたのである
すでに推しキャラのコンテンツが多数存在し
子供でも安心して見られるキャラに特化した動画
が多数あったことによって、
原作を読み込まなくても内容を理解できた
(実際にうちの娘も、やたらと本編に詳しかったりする。)
★連鎖する母親
小学生と母親の関係性は非常に深い
学校であったことを話したくなるのは大抵母親である事が多い。
当然、学校で流行りだした鬼滅についても母親は知る事になる。
鬼滅は作者である吾峠呼世晴が女性であることも大きかった
女性視点で描けるという事は、母親も当然ハマるという事だからだ。
実際問題、子供よりも親の方がハマっているというパターンも多い
子供はグロあるから映画は無理と言っても
母親同士で見に行くパターンも結構あるのである。
家庭での財務省であることも多い母親の心を掴んだことは
関連グッズ商品の購買意欲にもつながっていくのである。
★結局、鬼滅が当たった理由は…
簡潔にまとめると…
・コロナ禍で巣籠り需要の中、原作を知る子供が出てくる
・コロナで衛生グッズが必要になる中、キャラ禁止の学校でも
和柄で表現できる鬼滅は持ち込めることに。
・生徒の多くが鬼滅の存在を知るようになり、家で動画を見るようになる。
・子供の影響で、母親も鬼滅の事を知る
・日本では、感染の拡大が緩やかになっていたため
エンターテイメントに渇望していた親子が原作やアニメを見る
・このタイミングで映画を公開した事によって閉塞感からの
疑似開放を味わいたくて、映画を見に行く人が増える
という事なんじゃないのかなあ?と個人的には思っておりますね。
正直、コロナ禍でなかったらここまでの巨大コンテンツになる事は
無かったと思いますね。
話自体も良く出来ているしテンポも良いので
時代を彩る名作漫画なのは間違いないと思いますが
色々なタイミングががっちりハマったのは間違いない
アニメの方は、原作の半分も進んでいないので
今後も続編が作られるとは思うんですが
今回以上のヒットが見込めるか?と言われたら今の所NOですね
やはりグロ描写が足を引っ張って、子供が見続けるには辛い作品ですし
母親世代の熱も醒めるのは滅茶苦茶早いので
コンテンツの人気を維持したいのならスピード感が大事ですね
それこそ映画公開終了までに、続編をテレビなどで再開できないと
数年後に、アナ雪みたく「あ、これ流行ったよね〜」と言われて
終わってしまう感じがしています。

0