現場に向かうが、街の様子がいつもと違う。
「土曜日」なのは理解していたが、それとも違う。「祝日」だと言うことを知ったのは現場へ向かう車中で聴いていたラジオで・・・・。
大田区内の現場で業者と打ち合わせ。
その後、オヤジが入所しているグループホームへ向かう。
この日は「家族会」的な集まりがあり「滞在型」の当該施設が来年から「デイサービス」も受け入れると言うことの説明会。
原則として1階と2階に別れて生活しているグループホームで「1階のみ」来年からデイサービスの要介護老人を受け入れると言う。
筆者のオヤジは1階に入居しており、まさに「当事者」である。
いつも同じ顔のメンバーで生活しているのも和気藹々、家族的な雰囲気になってよいかも知れないが、たまには外部の人との交流が生まれるのも刺激になって良いと思う。
もちろん、中には人見知りする人もいらっしゃると思うが・・・・。
しかし、2階に入居している方からしてみれば「何故、1階だけ?」という意見が出て当然。
実際に「どういう効果があるのか分からないが、同じ費用で入居しているのに1階の入居者だけ条件が違うのは如何なものか?」という意見が出た。
当然だと思う。
しかし、もうおひと方、意見を述べた方がいらっしゃった。
この方は「デイサービスを受け入れると言うことで、施設側は利益を上げるのであろう。ならば、我々が入居費用として負担している金額の減免があってしかるべき・・・・・」と言う趣旨のご意見。
また、その表現の仕方が「入居費という名の家賃を払っているのに大家はそこで金儲けをするのか?」「同様な他の施設に比べて入居費が高い」と言うような文言で、且つ「リースで借りているこの建物は、所有者に対していくら払っているのか?」など、まるで企業の〇翼系組合の方々の発する言葉のよう。
筆者はこの人の意見には同調できなかった。
「入居費と言う名の家賃」はアパートでなく「ホテル」の宿泊費と考える筆者は、専有スペース以外の共用スペースで経営者が利益を揚げることは何ら問題ない。と言うより「当たり前」と考えている。
また、グループホーム運営会社も老人介護ビジネスとはいえ「営利企業」である。
当然、利潤を得るアイデアを出して当然だし、利益を出すことによって近い将来、何らかの「見返り」があれば嬉しい。
そして、他の企業がこのビジネスモデルを「利益を得られる」と考えて介護ビジネスに参入すれば、業界全体の利益還元・サービス向上、しいては値下げの傾向になっていくのではないだろうか?。
そして「同様な他の施設に比べて高い」と言うなら、最初から契約しなければ良い話しだし、これからでも安い施設を見つけて退去し、好みの施設に入居させれば良いのである。
この人は車を買うとき「T社は1兆円近い利益を出しているのだから車を安くしろ」とか「他社の同レベルの車より高いから安くしろ」というのであろうか?。
筆者は、この方の意見とその主張の中の「表現の仕方」にはまったく同意できなかった。
しかし、入居して間もないオヤジを抱える筆者はひと言もしゃべらず黙って聞くのみ。
あらためて「世の中にはいろいろな意見を持つ人がいるなぁ」と思った次第。
追伸. この方、所謂「高級車」と言われる外国製の車(M・B社ではない)でいらっしゃっていた。
アタシは乗り出し25万の中古の軽自動車で訪れたのだが・・・・。

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