マスコミでも話題となっているが「愛・地球博」で弁当の持込がOKになったそうである。もっとも自家調理に限るらしい。これでは会場近郊の人達だけしか恩恵にあずかれないと思うが、全面禁止よりはましであろう。
そもそも、問題は「持ち込み禁止」の目的・理由がいかがわしいのである。その理由が「食中毒の防止」だと。一般市民をバカにしているのではないだろうか?。いやバカだと思っているのであろう。家庭で作った弁当が主催者側に心配されるほど「食中毒」の原因・蔓延をひき起こすとは到底思えない。
筆者はこういう時こそ「世界各地の料理」を楽しむいい機会だと思う。しかし、実際は、出店した業者の利益確保、或いは、売上げ高に応じて徴収する(そういうシステムかどうかは知らないが)マージンの確保が目的なのではないだろうか。
現に、会場内のレストランは混雑も激しく、何よりも単価が高いとの事である。世界各国の紹介や友好を目的とするならば入場者が気軽に食事をすることが出来る環境・単価を設定すべきである。案の定、会場内の業者にインタビューすると「弁当を持ち込む前提の料金設定をしていない」などと独禁法違反のような発言や「弁当持参だと買ってくれない」などの企業努力を放棄したような発言が相次いで放映されている。まったく「誰の為」の博覧会なのか疑ってしまう。正直に「名古屋近辺に金を落とさせる為のイベントです」と言ったほうが騙される人が少なくて済むのではないか。関係者に猛省を促したい。
そして、またノー天気なのが、えらそうな顔をしているマスコミ・ジャーナリスト・評論家と名乗る面々である。「小泉総理もたまにはいい事を言いますね」などと他人事のように語り、したり顔で政府や政治家の問題にすり替えようとする発言が目立つ。そんなことは一国の総理大臣が言い出す前にあなた方が問題提起して一般国民の意見を取り上げてマスメディアを通じて関係者に改善・反省を促す、それがあなた方の仕事ではないのか?それとも、開催前のプレス関係者への接待や広告記事の収入欲しさに開催者への批判はおろか意見も出来ないのか?
ジャーナリズムなどとキレイごとを言う前に報道姿勢を足元から見直すべきではないだろうか。

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