今からほぼ2年前、07年5月の話になります
場所は茨城県結城市にあるカフェ、café la famille
Cindy日記がスタートしてまだ2か月も経っていませんが、
出し惜しみなんて言葉、Cindyには似合いませんね・・・
あの日もとっても天気が良くて、澄んだ青空に眩しい日差し、
キラキラと鮮やかな若葉の緑が爽やかで、心地良くて・・・
本当に、今日とよく似ていました・・・
そんな五月晴れの気持ちの良い休日の事でした、
Cindyが“あのパン”に初めて出会ったのは・・・
そして2年後のこの日も気持ちの良い五月晴れ、
Cindyは自宅のある栃木県足利市から数十キロ離れた
埼玉県幸手市のある住宅街の一角にやって来たのです
2年前の、あの日の感動と興奮を再び感じたくて・・・
そして、純粋に飛び切り美味しいパンを味わいたくて・・・
若葉でいっぱいの街路樹の緑がとても爽やかで心地良い、
ゆったりとした時の流れが感じられる住宅街の通り沿い
そう、その通り沿いに此方の真っ白な建物があります
潔いまでに純白で、しかも全く以てスクエアーな建築物は、
明らかに周りの建物とは異なった唯一無二の存在なのに、
この街路樹のある風景とは非常に調和している気がします
ひっそりと佇むと言うより、完全に溶け込んでいる感じで、
注意していないと見過ごしてしまうのかも知れません
おやっ、建物のすぐ横に一台のバンが停まっています
Joyce Cafe ジョイスカフェ
茨城県古河市で活動されている移動型のカフェが
この日はお店の駐車場に出店されていました!
汗ばむ陽気のランチタイムに美味しいパンと一緒に
ひんやり冷たいアイスのカフェラテ・・・堪りません!!
ところで、最近古河市内にはもう一つ素敵な移動カフェが
Openしましたが、Cindyの大好きなOcha-Novaさんを
はじめ、古河って本当にカフェ文化が根付いていますね
カフェの店長さんと古河のカフェ事情のおしゃべりに
夢中になっていたら、突然この重厚な木の扉が開きました
ハッとして時計を見たら12時になっていました
そうです、いよいよパン屋さんのOpenなのです
cimai
お店の看板はOpenの際に椅子に立て掛けられた黒板
そこに書かれた小さくて控え目な cimai pain の文字
ただそれだけなんだけど・・・本当にシンプルなんだけど・・・
他には似合わないくらいこの建物にマッチしていて、
他には考えられないくらいの存在感を醸し出していて、
何だかのんびりとこの椅子に腰掛けながらお客さんを
優しい笑顔で出迎えてくれるような気がするのでした
入ってすぐにCindyが感じたのは、実際のスペース以上に
広々とした、清々しい空気でいっぱいに満たされた店内
ギャラリーのようにゆったりと配されたアンティークの
家具や調度品が、通りから差し込んでくる街路樹の
木漏れ日を浴びながら気持ち良く寛いでいるようで・・・
真っ白なお皿に香ばしく焼かれた狐色のパンをのせて、
お皿の側にはとっておきのフォークやスプーンもあって、
だって大好きなパンのある時間を大切にしたいから、
食卓にもお気に入りのものを置いておきたいのです・・・
正面に置かれた古木の台や背面の棚には焼き上がった
ばかりの様々な種類のパンが整然と並べられていきます
パンの大きさや形状、種類によって、大きな瓶だったり
陶器の器だったり、籐で編んだ籠だったりと、まるで
其々のパンが自分のお気に入りの場所にいるみたい
爽やかなグリーンの抹茶くん・・・
たしかキミとは“ちいさな森”で一度お会いしましたね♪
綺麗な層のクロワッサンや・・・
ゴツゴツした表面からこぼれんばかりのチョコ!!
可愛らしい籠にちょこんと座ったスコーンを見つけました♪
瓶の中にはふんわりマフィンとロールパン!
いっぱい購入して、今回のお礼をして帰ろうとしたら・・・
もう少ししたらハード系のパンも焼けますよ!
思わず笑顔になったCindyは、先日お世話になった市内の
カフェでゆっくりランチを楽しんで、またお邪魔したのでした
「黒糖くるみぱん」
そんな、“再訪問”して購入したのがこの「黒糖くるみぱん」
実はこのパン、先日のスナオマルシェでお知り合いになった
ある方のお気に入りで、オススメされて気になっていました!
“黒糖”の名の通り、やや濃い目の褐色をした表面からは
香ばしくも既にほんのりと甘い香りが広がってきます
さらに、ボコっと盛り上がった上部は生地が張り裂けて
まるで溶岩が噴き出した後みたいにゴツゴツとしています
ガシガシっとした食感の皮は香ばしくほろ苦い風味の中に
生地の甘さも感じられて、皮だけでもイケますが・・・
皮のすぐ内側から弾けんばかりのふんわりもっちり生地の
なめらかな食感は、これだけでも堪らなく美味しいです
でもやっぱり気になるのは切った途端ふわぁ〜っと
広がる黒糖の濃厚な甘〜い香りです!!
ハーフを購入したのですが、一枚一枚スライスする度に
甘い香りとほろ苦い香りが一緒に伝わってきます
その黒糖が何と“キャラメル状”で生地に練り込まれ、
ネットリとしたコクのある濃厚な甘さが酵母の酸味と
粉の風味、さらにゴロっと入ったくるみのまろやかな
香ばしさと共にまったりと広がっていきます・・・
これはCindyも是非ともオススメしたくなる・・・
でも、ちょっと秘密にもしたくなるパンなのです♪
「クランベリーチョコ」
一見しただけではゴツゴツっとしたフォルムの、
これぞ“ハード系”のパンといった外観ですが・・・
大きく裂けたクープの中から顔を覗かせているのは、
ゴロゴロっとした大粒のチョコレートの塊と・・・
一番奥には、鮮やかなルビー色のクランベリー!!
はやる気持ちを抑えつつ、先ずバリバリの香ばしい皮を
豪快に噛み切って・・・皮にも溶けたチョコが染み付いて、
甘くて、ほろ苦くて、香ばしくて・・・とっても美味しい!!
ふかふかの生地にも大粒のチョコがたっぷり練り込まれて
ふんわり甘〜い“マーブルチョコレート”になっていました!
さらにキュンと甘酸っぱいクランベリーのアクセント・・・
これはハード系?・・・それともお菓子パン?・・・
もしかすると必要以上にステレオタイプに見られがちな
このパン屋さんで、そんなステレオ的発想を軽く打ち破る
スペシャルなパン・・・やっぱりcimai painって凄いです!!
「クロワッサン」
一枚一枚が存在感のある、くっきりとした層のクロワッサン
こんがりとした表面はザラついていてマットな質感ですが、
軽く触るとうっすらとバターが滲み出てくるようです
パリッと焼かれた層には全粒粉の粒々が練り込まれて、
心地良い香ばしさを一層増しているように感じます
層は中心に進むにつれギュッとつまってきますが、
しっとりもっちりとした食感に変わっていきます
もっと酵母の酸味が前面に出ているのかとも
思いましたが、パリッと焼かれた層の香ばしさと
粉の風味がバランスよく伝わってくるようでした
全てがこれまでの常識を覆すようで・・・
でも全く自然な、そんなcimaiの「クロワッサン」でした
「玄米マフィン」
そう言えば最近“米粉パン”が流行っていると聞きますが・・・
コチラは何と、“玄米”の入った「マフィン」なのです!!
見た目はまるで、ホットケーキみたいなのですが・・・
どうやら“米粉の”パンではなく、“3種類の玄米が”生地に
練り込まれたマフィンとの事なのですが・・・
このふんわりもっちり感と言ったら・・・
軽く持っただけでもふかふかっと押し返してくるのです
やさしい粉の甘みと仄かに感じる玄米の風味、
そして、ご飯にも負けないしっとりもちもち感・・・
こんな衝撃的なマフィンがさり気無く瓶に入っているなんて、
まるで宝探しのようにワクワクしてくるパン屋さんなのです
「ロールパン」
とってもお洒落なパン屋さんですから、売られているパンも
さぞや変わっているのかなと思って、マフィンのお隣りの
大きな瓶の中を覗いてみると・・・
くるくるっと巻かれた、コロコロ可愛らしい「ロールパン」♪
ちっちゃな頃、近所のパン屋さんで買ったロールパンに
そっくりの昔懐かしいふわふわロールパンに出会えました!
ミニサイズなのにと〜ってもふっくらとしています
これだったら小さなお子様でも1個丸ごとイケますよ!
滑らかな生地にはほんのり甘い粉の風味に微かな塩味
とってもシンプルなパンはお気に入りのジャムにピッタリ
まるで空にぷかぷか浮かんでいるモクモク雲みたいで
とっても可愛いキミと毎朝一緒に食事がしたいな♪
「あんぱん」
ぷかぷか「ロールパン」と一緒に買ったコロコロ「あんぱん」
ぽっこりとした、ちっちゃなまんまるパンの表面は、
サラサラしてパリっとした薄い皮に覆われていますが・・・
ロールパンに負けないふんわり生地のシンプルな
やさしい粉の風味が甘い粒あんに良くマッチしています
たっぷり入った大粒のあんこはしっとりなめらかな質感と
小豆本来のホクホクした舌触り、控え目で自然な甘さ・・・
とにかく、
あんが美味しいのです!!
ぽっこりコロコロふんわりパンに、ビックリする美味しさの
たっぷり入った本格粒あん・・・お子様には勿体ない!?
「キャラメルナッツスコーン」
お店でパンを選んでいたらキュートな籠にのったスコーンが
ちょうど焼き上がって店頭に並んだので思わず購入しました
香ばしく焼かれたナッツの風味と素朴な粉の風味・・・
この最強タッグに食欲をそそられまくりのCindyは
思わずガリガリっと口の中に放り込むのですが・・・
ザクザクのスコーンは口の中でほろほろと崩れていき、
さらに香ばしさを増してふわっと広がっていきます
生地にたっぷりと入ったカリカリのクラッシュナッツと
ほろ苦いキャラメルの甘さが何とも言えない美味しさです
コーヒーや紅茶と、ゆったりとしたおやつにピッタリです♪
2年越しの念願だった憧れのパン屋さんで過ごした時間は、
後から振り返ってみるとほんのひと時だったかも知れません
でも、あの汗ばむ陽気の五月晴れの午後、新緑の木々に
囲まれた真っ白な建物の中で流れていたのは、もっと
ゆったりとした時間の流れだった気がしてしまうのです
それは、2年前にcafé la familleで感じた“あの感覚”に
よく似た、まるで物語の世界にでも迷い込んだような
非日常的で、でもなぜかゆったりとした気持ちになれる
特別な空間で過ごすひと時・・・なのかも知れませんね♪
cimai
埼玉県幸手市大字幸手2058-12
0480-44-2576
12:00-18:00
定休日 不定休(HPを参照して下さい)
http://cimai.jugem.jp/
次回のCindy日記は、京王線沿線のパン屋さん♪
“あの凄いあんぱん”が再びCindy日記に登場です!!