さて、昨日から始まったのは、舞台『等伯』の稽古である。
これは織田信長や豊臣秀吉が天下を争った戦国時代末期に活躍した画家、長谷川等伯(はせがわとうはく)を主人公にした舞台である。1610年に亡くなった等伯。今年2010年は彼の没後400年にあたり、彼の出身地でもある能登半島の七尾市にあるご存知『能登演劇堂』でこの舞台を上演する。
そしてそんな等伯と交わりのあった人物として劇中登場するのが、僕が今回演じる『千利休』である。
僕はまずこの偉大な茶人である、利休先生を演じるにあたり、ブラボーカンパニー座長、福田雄一氏に助言を求める。
「【福田氏】『お茶大好き!利休でーす!♪まーっちゃ!まーっちゃ!抹茶のマークの千利休♪』てのはどうよ?カマ!」
カッパ寿司のテーマソングに合わせて歌う福田氏に、聞いた僕が間違いだった…と話題を変えようと僕は試みる。
「【福田氏】どうした!?カマ?いつでも俺に尋ねて来いよ!今までにない新しい『利休』像を創ってやるぞ。」
〜帰り道
「♪まーっちゃ…まーっちゃ…抹茶のマークの……お茶大好き…千……」
少しだけ…ほんの少しだけ…福田利休が気になる僕である…。

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