大仏前の土産物屋には心は惹かれぬが気は惹かれる。『鎌倉』や『源氏』と書かれたTシャツ。
《ドラマ『高校教師』の中で買われた大仏ストラップです。》と、大仏ストラップの棚の上には真田広之さんと桜井幸子ちゃんの写真が貼ってある。
かと思えば鎌倉とは関係ない手裏剣などの忍者グッズ。
『源義経』キューピーや、鎌倉時代末期の権力者、『北条時頼』キューピー(もはやこれは歴史好きしかわかるまい)、義経の妻だった『静御前(しずかごぜん)』モンチッチ…
さらには西洋の剣や甲冑。こうなるともはや鎌倉はおろか日本にも関係ない武器の土産である。
さてぶらり途中下車の旅、たろ散歩も終盤である。どこにいこうか…
目についたのは
『鎌倉文学館』という道しるべである。歩く事10分もかからなかったと記憶する。所々木漏れ日の射しさうな木立に覆われた緩やかな坂を昇ると………
あるよ……素敵ね……立派な洋館。涼し気な木立の緩やかな坂、というだけでも十分素敵なのにその先に建つ立派な洋館。元々は100万石で有名な前田家の別荘だったらしい。
金沢の『兼六園』といい、この洋館といい、前田家は『贅(ぜい)』を尽くすねぇ…。こんな海の見える涼しい丘の上に洋館の別荘なんて…。ここは100万石に乾杯しようよ!ちなみにオルゴールの回に乗っけた写真はこの洋館から見た海と鎌倉の町である。
鎌倉は文豪達に非常に愛された町。この洋館は今は『鎌倉文学館』としていろんな文豪達にまつわる資料や、原稿が展示されている。
しかし…文豪って方達はタバコが似合うね…。上級軍人や大富豪の吸う葉巻なんかとは全く違う…ある意味、『侘び』を感じるね。
そんな館内に先程亡くなられた劇作家、井上ひさしさんの書いた文が展示してある。紹介タイトルには『むずかしいことをやさしく』とある。
【むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに
かく事】
そうですね。全くその通りでしょうね。そういう事に注意を傾け努力していけば素敵なお芝居が出来るでしょうね!
さてそろそろお時間ですな…。
ではまたね!鎌倉さん!


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