さて、僕であるが、『天魔さんがゆく』の撮影をしながらこの秋から始まる舞台の稽古がいよいよ始まった。かの有名な…
『ロミオとジュリエット』
である。僕はというとロミオのお友達、ベンブォーリオという男を演じる。ロミオは無名塾の僕の同期、進藤健太郎が演じる。やっぱり同期と共演というのはある意味、楽しみなものでもある。
この『ラジュ(Romeo And Juliet 頭文字をとってRAJと勝手に僕だけがそう呼んでいる。)』だがこの芝居、あまりにも有名な故に客さんはちょいと変わった楽しみ方をする舞台である。見る人ほとんどの方(もしかしたら100%の人かもしれないが)が結末を知っているであろうこの物語、つまり客さんは、最後どうなっちゃうんだろう、とハラハラしながら見る訳ではない。もう!ラスト言わないでよぉ!という物語ではない!この若い二人の恋人が最後には悲しい結末を迎える、という事は芝居に疎い方でもなんとなく知っている。
つまり…
物語の結末より、誰がロミオを演じるのか、誰がジュリエットを演じるのか、あの役者がどうロミオを演じるのか、あの女優がどうジュリエットを演じるのか、あの演出家がどう『ロミオとジュリエット』を演出するのか、を楽しむ舞台であるという事である。
さて、どんな風になるのかな。どんな風にしようかな。どんな風にしなければならないのかな。
進藤君や川村さんと共に過ごす8ヶ月がまた始まりました。

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