タバコをぷかり。毎度おなじみの口内炎が痛む。明日は最終日。早いような気もしないが、遅いような気もしない。最近タバコの量を随分控えたが、やはり本番が始まると、少し増える。今日は二つ書こうと思ったが書けそうにもないなぁ。
今日は座長と劇団員何人かで鍋を食べた。芝居を観にきてくれた劇団員からの感想を聞いて、座長から喝がくだる。
「(座長)いいか!カマ!お前がどんな役をやってるか、俺は見てないから分からんが、その場その場の面白い言い方にこだわるな。客のウケだけを狙ったようなセリフの言い方をするな。お前がよくやる、声色を変えたり、セリフのスピードを変えたりしてウケをとるような、浅い、平べったい芝居をするな。どんなセリフの言い方をしてもかまわないけど、そんなセリフの言い方になる、ちゃんとした理由がお前の中にあるのか?あるならいいよ。でも『こんな言い方の方が面白いから』とか、そんな理由だけの芯のない演技をするんじゃない!その場その場のウケを狙った芯のない芝居をしてると、客はお前の演技に対して信用をもてなくなるぞ。」
いつか仲代さんが僕ら塾生に言ってた事を思い出す。
「セリフというものはどう言うかが問題じゃない。何故このセリフを言うのかを考えろ。言い方を考えるのではなく、そのセリフが口からでてくる理由を考えなさい。」
タバコをぷかり。毎度おなじみの口内炎が痛む。

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