近所のスーパー。入口に買い物カゴ。その買い物カゴの隣には『お手伝いカゴ』と称したお子さん用の小さなカゴがある。子ども達はそのカゴを手に、お父さんやお母さんのマネをして買い物を手伝うのだ。
冷蔵庫の余り物と今晩のメニューを考えながらあくまで必要な食材しか関心のないクールな目線のお母さんに対し、小さな子どもにとっては、スーパーはテンション高く、心踊る所であるらしく、あれもこれも、何か食材を見る度にキャッ!キャッ!と騒いでいる。その大人と子どものギャップたるや。
「(子ども)ねー!ねー!ママーっ!ママーっ!見て見てー?スイカー!スイカだよー!スイカがあるよー!ねー!ママーっ!スイカだよーっ!」
「(ママ)うん。無視しようね。」

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