このブログを御覧の多くの方がご存じと思うが、僕は「ブラボーカンパニー」というコント集団において「ボケ」の役割を担う。「ボケ」と「ツッコミ」そのバランスが一つになった時、「笑い」という芸術を生む。「まず始めにボケあり。」この言葉通り「ボケ」は通常、先行型であり、先陣をきる。そしてその後に「ツッコミ」が続く。「ツッコミ」がまずいと「ボケ」は成仏出来ず、寒い空気となり場内をさまよう。また言い換えれば「ボケ」は素材、「ツッコミ」は料理人かも知れない。「天然素材」が「ツッコミ」を指す事は稀であり、「天然ボケ」が「天然素材」と言われる所以がここにある。素材は料理人に腕を求める。僕が「ツッコミ」に求めるのはスピードとタイミングである。「ツッコミ」は客の心の声であり、演者がそれを代弁する。故に「ツッコミ」は客の心の変化を鋭く読み、客が心の中でつっこむのと同時、もしくは一瞬間速く、つっこむのが望ましく、客が心の中でつっこみ終わる前には演者はツッコミを終了してなくてはならぬ。今、書いた事に正解という確信はない。あくまで僕の持つ自論である。

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