公演が終わり、契約もすませた僕。次にせねばならない事の為、僕は一路、高知に飛ぶ。ばあちゃんに会いにいかねば。
山形で買ったお土産のお菓子をひっさげて、ばあちゃん家に。
二階に通じる階段を昇る音はその昔を想い出させる懐かしい音。
{とん、とん、たん、とん、たん…}
階段の板の癖か、僕の足運びの癖か、少年時代、何千回何万回と聞き飽きたはずの音と全く同じ音がする。祭壇にばあちゃんの写真。後ろの仏壇にじいちゃんの写真と。
かつて子供の頃、健吉さんに怒られた時は、ここに駆け込み、そしてかくまってもらった(?)優しい駆け込み寺!
主人を失ったかつての優しい空間に整然と並ぶ、アルバム。しばしこのアルバムにはまる。
アルバムってやつ…見始めると、いつもはまっちゃうんだよなぁ。


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