二日連続で金沢に足を運ぶ。昨日今日と連休なのだ。今日は駅にてレンタルサイクル!自転車を手に入れた僕は昨日とは倍の速度で金沢の町を進む。
金沢は京都に似てるね。古風な城下町。そしてそんな町を囲む山。雰囲気は近い。
金沢といえば兼六園!加賀百万石のお殿様、前田家の有名な庭園。前にも来た事はあるがやっぱり今回も。
兼六園入口は坂になっている。坂の脇にお土産屋さん!いいね。教科書通りの素敵な景観よ。さて…どこに自転車停めようか…。
「ハァーイ!駐輪場?この裏よ!」
キョロキョロしている僕に入口受付のおばちゃんが受付小屋から声をかける。呼びかけの第一声である『ハァーイ』から察すると僕を外人と…?
自転車を停めて受付へ。入園料は300円。おばちゃんはパンフレットを二冊見せている。
「(受付のおばちゃん)パンフレットは…イングリッシュじゃなくていいですか?」
「(僕)いえ…大丈夫です…。」
「(受付のおばちゃん)日本語の方でよろしいですか?」
「(僕)はい。日本語の方で。」
「(受付のおばちゃん)はい。失礼しました。」
やはり僕を外人と…。
園内はやはり素敵である。受付を過ぎると『茶屋通り』なるものがあり、立ち並ぶ茶屋に思わず素敵!!
しかし見事な庭園ね。豊かな暮らしの現代人である僕らが見ても豪華な庭園である。ましてや生活水準の低かったであろう差別社会の江戸時代の一般市民にはこの高台にある庭園やお屋敷はこの世の極楽浄土に見えたかもしれない。
庭園内を幾人かのツアーガイドさんが説明をしながらツアー客を引率している。響く声。流ちょうな喋り。時折三択問題まで出しながら説明をしている様子からかなりの経験値を想像させる。
「(ガイドさん)………で、こちらの池ですが、大小様々の鯉や鮒がご覧のように放たれておりまーす!最近ではこちらの池で鯉や鮒にまぎれてピラニアがいた事もございまして…」
「(ツアー客)ピラニア!?いやぁ!怖いわねー。」
「(ガイドさん)悪い人がいるもんですねー!であちらに…」
流ちょうである。


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