「西遊妖猿伝 西域篇 第19回 モーニング2010 49号/講談社」
マンガ感想
第19回 八戒 酒を欲して浄財を偸み 胡婦 企みを懐きて妹を訪ぬ
作:諸星大二郎
前回から、半年振りの連載再開。という事で「
伊吾の章」スタートです。
まずは、前章(
粟特城の章)が色々未解決のまま、尻切れトンボなエンディングだったので、舞台が
伊吾という実在の地に移った以外は、順調に前話からの続きです。
前章で悪霊の毒に侵された
八戒と、
沙悟浄の元カノ=
メーウザーイ。
八戒を含む
玄奘一行が
伊吾城に入ったのに前後して、
メーウザーイも同地に現われます。
八戒と合流し、何か陰謀を企んでいる様子…。
さて。
史実的には、いよいよ高昌王・麴文泰が登場して、高昌国と唐(伊吾)との間がきな臭くなる時期です。尚、その麴文泰は熱心な仏教徒であり、天竺に向かう玄奘を歓待した人物としても知られます。
という訳で、伊吾近くには火焔山も実在し、いやでも物語は「
西域編」最大の山場となりそうで、暫らくは先が楽しみな展開です。

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