「人類は衰退しました episode.06 妖精さんの、おさとがえり tvk」
アニメ感想
うわっ!。これは、凄くやばいネタ満載のアニメだったな。さすがは、文明批判作品アニメである。
作中に出てくる
モノリス状の黒い板だが、深宇宙探査機
ボイジャーや
パイオニアの電源(搭載電池)だとすると、これらは原子力電池のはず。宇宙探査機は、現在、主に太陽電池が主流な訳だが、深宇宙探査機は太陽から遠く離れて行く為、太陽電池では使い勝手が悪い。それで代わって核物質の原子崩壊を利用した原子力電池が使われたはずだが、これは、要は非常に厄介で物騒な代物。
海外SFドラマ「
スペース1999」では、この事を基にして、人類が打ち上げた深宇宙探査機と接触した異星文明が、この撒き散らされた放射能により汚染され。それが地球人類から騙まし討ち攻撃を受けたと勘違い判断されて、宇宙を彷徨う羽目になっていた人類の月面基地を攻撃してくる、というストーリーがあった。
また、放射線障害による代表的事例である「脱毛」(≒断髪)や、
妖精さんたちの言動にあらわれた無気力化、「
丸くなって死にたい」など、放射能による障害の影響を疑わせるシチュエーションや隠喩が、数多く散りばめられていた。
まぁ、
妖精さんたちの不条理な力によって守られているので、
わたしや
助手さん、
先生や村の住民は無事で済むのだろうけど・・・。
その他にも、色々、やばいネタが頻出してたと想う。
例えば、濡れた猫を乾かそうと電子レンジ(
マイクロ波)にかけ、焼き殺した事例は、海外で実際にあった裁判だったと想う?。
ボイジャーのスペル一部欠け(“
OYAGE”)は劇場版
スター・トレックの第1作にもあったネタ。ちなみに、この映画でも
ボイジャーが地球に迷惑な「お里帰り」をして来て、
エンタープライズ号の幹部(次期艦長候補とバルカン人女性科学主任?)だった男女が自己犠牲となって、
ボイジャーを「説得」して深宇宙にお帰り願う、という展開だったはず。尚、地球を救った主人公(
あたし&
カーク)が、独断専行行為で罰を受けるラスト展開も、同じといえば同じだね。
その他にも、
ノーチラスは「
ふしぎの海のナディア」か、その元ネタの「
海底二万リーグ」ではなく、世界初の「原子力潜水艦」であるアメリカ海軍潜水艦の名前がネタだろう。触手捲き付け攻撃は「
モスラ対ゴジラ」だろう。それで思い出したが、放射能を撒き散らして闘うのは「
ゴジラ」以来の、日本SF映像作の伝統芸だ。
http://www.maql.co.jp/special/jintai/

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