山田風太郎氏原作、さらにその小説をマンガ化したものが原作らしいが、両方とも未読。と言うより、
山田風太郎氏は、好みじゃないのでよう読まん。
一時期、
隆慶一郎氏がリバイバルで流行った事があるが、最近の
山田風太郎作品も、そんな感じがするブームですね。
まあ、私自身は
司馬遼太郎氏を中心に、時代小説と言うよりは歴史小説の方が好きなので、正直なところ
池波正太郎氏や
藤沢周平氏あたりでも割と辛い口、
現役で好きなのは高橋義夫氏、「
佐々木小次郎」なんかはお勧めです。
嘘(虚構)を嘘と割り切るなら、仮想史に行っちゃうので、やっぱり
佐藤大輔氏。仮想史とまでは行かないが、裏面史や陰謀史観ベースで書いてる人なら、
典厩五郎氏がお気に入り。
さて、アニメは、時代劇と言うより忍者アクション。原作知らない分だけ、素直に楽しめます。結構面白いじゃん。
でも歴史的な間違いは、流石に沢山あるよ。
まず、天正伊賀の乱は「織田氏による、無防備な伊賀国人衆への虐殺」などではなく、事前に北畠信雄(信長の二男)を中心にした説得、服属工作が行われていたのだが、これを伊賀国人領主衆が受け入れず、逆に織田氏の城・丸山城を落とす。さらに、反撃に来た北畠信雄勢を山岳ゲリラ戦で苦しめ敗退させてます。
その2年後に、今度は織田信長が直々に命を下し、上記の行動に対する制裁のため出兵したのが、アニメにも描かれていた「天正九年」の軍。伊賀忍者の情報分析力や時代認識は、その程度のものだったと言う話ですね。ちなみに、この時期
野戦で使える大砲は、日本にはありません。
何より、将軍職後継を忍者に殺し合いさせて決めると言う事がナンセンスだが、ここら辺は何か伏線にでもなっていて、真の家康(あるいは天海)の側の狙いは別にありそうですね。
それと、天正伊賀の乱では、甲賀は織田側に付いてません。甲賀衆は六角氏の係累なので、アンチ織田です。実は、伊賀と甲賀がお互いをライバル視して、何かと対立するのは、江戸時代中頃(5代綱吉から8代吉宗の頃)なのですが、その辺の事情は、本アニメには関係ない事でしょうね。
視聴継続予定。

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